「ケンミンの焼ビーフン」神戸本社１階直営レストランのビーフンはやっぱり違った

神戸発祥・誰もが一度は食べたことある「ケンミンの焼ビーフン」。フライパンにぶっこんで適当な具材と水入れるだけでビーフン料理になる神的な乾麺ですね。そのケンミン食品がレストランもやってるって知ってました？しかもビーフンだけかと思いきや中国人シェフが腕をふるう本格中国料理が食べられるんですよ。

本社1階にひっそりとある「ケンミンダイニング」

そもそもケンミン食品の創業は1950年。台湾出身の高村健民氏が「現地で食べたビーフンを日本でも味わいたい」という多くの声に応えビーフン製造を開始したのが始まり。工場はタイにあります（タイ米で作ってるから！）。今は焼ビーフン以外にフォーや春雨、ライスペーパーなど米とデンプンを使った乾物なら一通り作っています。

2021年春に密かにリニューアルしていた焼ビーフン

実は焼ビーフン、コロナ禍にちゃっかりリニューアルしていました。どこが変わったかというと、これまで四角かった麺が丸に…。それってスゲエの？と思うなかれ、丸くしたことでフライパンに3つ入れて一気に調理できるんですって。おうちごはんの時にビーフン2個でも足りない人には朗報ですね！

さて、お店の紹介に戻ります。

お店のプロが作っても焼ビーフンは焼ビーフンじゃね？

と思っている方、わかってませんね！かく言う私も「同じ乾麺のビーフン使ってるなら、家で作るのと同じじゃ…」と失礼な疑問をお店の人にぶつけてしまいしたが、「違います！まず火力の差です！」なるほど〜。
お店のコンロは火力が強く、高温短時間で一気にガッと炒めるので香ばしくシャキッモチッと仕上がるんですね。そして圧倒的に家と違うのが、「ものっすごい手間をかけた仕込み」だそうです。
なんでも、朝早くから料理長がビーフンを湯戻しして、XO醤などを配合したタレと一緒に、タマネギ、ニンジンなど野菜の旨みを染み込ませながら炒める。さらに仕上げにはキャベツやニラ、モヤシなどを入れもう一度味を調える…と、超面倒くさい作業を毎日しているそうです。

ランチがお得だけどややこしい

こちら、お昼はお得なランチがあるんですがシステムがわかりにくい（猫田が歳なので）。Aランチ900円は日替わりの一品に焼ビーフン、スープ、ご飯。Bランチ900円は焼ビーフンに前菜盛り合わせ、スープ、ご飯。日替わりランチ950円は日替わりの一品に前菜盛り合わせ、スープ、ご飯。日替わりランチにはビーフンが付かず、450円プラスでビーフン付きになります。
ってこう書くと全然ややこしくないですね。ちなみにご飯はお替わり自由です。ビーフンお替わり自由にすれば良いのにねえ。

日替わりの一品は酢豚だったりエビチリだったり回鍋肉だったり。前菜盛り合わせも日替わりで、この日は鶏肉の醤油煮込み、魚のすり身と揚げパン、海老と春雨のオイスターソース炒め、貝柱の豆豉蒸し、サラダでした。おお〜、本格中華って感じ！

点心師が作る点心も食っとくべし

ケンミンはケンミンダイニング以外に、ビーフンと点心の専門店「YUNYUN」も南京町などに展開しています。このケンミンダイニングでもその点心を出しており、小籠包や大根餅など小吃を満喫できます。

絶対家では食べられない土鍋焼ビーフンも！

土鍋ビーフン — 特製土鍋焼ビーフン1380円。グツグツバチバチいいながら登場します

ひゃー。これはテンション上がるやつですね。さすがに家では作れない土鍋焼ビーフン。時間がたつと下のビーフンがお焦げになって、バリッバリの食感を楽しめます。ぷりっぷりのエビ、イカ、ホタテ、金華ハム、野菜がゴロゴロ。鶏ガラの出汁が利いたあんかけがうまーい。

焼きそばは普通の中華麺だった

ふとメニューを見ると「汁そば」「焼きそば」など普通の麺メニューもあります。これもビーフン？と聞いたら「中華麺です！」とのこと。炒飯やお粥などご飯ものもあります。ま、そりゃ中華料理店なのでひととおりメニューは揃えないとお客さんが満足しないですもんね。「ビーフン以外の麺頼まれるとイラッとします？」とニヤニヤしながら聞いてみたら、「いえいえ、ラーメンとチャーハン！というオーダーの方もいらっしゃいますからね。『ごめんな〜』と謝られながら（笑）」。なぜか謝っちゃう神戸人！さすがビーフンのお膝元ですね。

久しぶりに焼ビーフン食べたらビーフンづいちゃったので、翌日も自宅でビーフン作りました。野菜の切れ端だけでこの旨さよ！ほんとすげーわ。