この外観からこんな美しい料理が！客の９割がワンタンとオムライスを頼む神戸「ほうらく」

神戸三宮・市役所近くにある「ほうらく」。1963年創業の大衆食堂で、和洋中なんでも食べられてしかも安い。年季の入った外観ですね。旨くないわけがない。

メニューはうどん、そば、ラーメン、カレー、丼物…と色々あります。カレー550円〜、焼き飯500円〜と、安いですねえ。しかも2品頼むとセット割で200円引きとは！こう言われて2品頼まない人がいるんでしょうか。

しかし注文の９割がワンタンとオムライス

これだけいっぱいメニューがあるのに、皆さんの注文はワンタンとオムライス、たまに焼き飯とワンタン、ラーメンとオムライスなどワンタンかオムライスがマストなようです。というわけで猫田もワンタンとオムライスを。と思いましたが、食べ盛りなのでトンカツオンのカツオムにしちゃえ。ちょっと値が張りましたがカツオム小900円とワンタン小550円を頼んだら、周囲のサラリーマンが「あいつ、1000円超えやで」って顔してました。

どこが小なんだ…！！

見てくださいこのビジュアル！ぷっくり張りつめた真っ黄色のタマゴ、こんがり揚がったカツ、テラテラ光るケチャップ。名店あるあるなんですが、旨い店って料理が美しいんですよね。てか小でこのデカさって…大だとどうなっちゃうの！と思って隣のおにーさんがオムライス大を頼んでいたのですかさず覗き見したら、案の定ラグビーボールみたいな物体が運ばれていました。

ワンタンって初めて食べたのですが想像していた薄っぺらいラビオリみたいなのではなく、直径4cmほどの球状の肉団子でした。透けて見える肉のブリッブリ感よ！

スープは醤油ベースで割と濃いめ。ほんのり塩気のある肉球とよくマッチしています。申し訳程度に入ったモヤシがシャキッとして良いアクセントに。

タマゴが分厚い！鶏肉ゴロゴロ！

オムライスの中の鶏肉のデカさと量にテンションが上がります！それを包むタマゴの分厚いこと。カツはラードで揚げているのか、衣が香ばしくサックサク。パーフェクトなオムライスですねえ。
実に良い店！厨房ではちょっとコワモテのお兄さんと頑固そうなおじさん、チャキチャキ仕切るおばさんが忙しそうに働いています。

取材を申し込んだら、なんとNG。その理由は…

実は某雑誌でこのお店を紹介したいと思い、後日電話で取材を申し込みましたら、なんとNG！その理由は、「もう歳だし、ちょっと体調もすぐれないので家内も今後はひっそりやっていきたいという意向で…。お話は本当に有難いです、ウチみたいな店にお声がけいただいて光栄です」と、ものっすごく丁寧にお断りの返事をいただきました。「でも個人のブログなんかは、自由に載せてもらっていいんですよ」とのこと。なので載せちゃいましたよ。

名店あるあるのもう一つ、「取材を断る時も低姿勢」っていう法則がここでも実証されました。だからますますプライベートでも通いたくなっちゃうんですよね。ニクいなあ。