全然ととのわないし!大阪南森町「ととのう」のモーニング

ととのうの激悪メシ

またブログ更新をサボってしまいました。毎月お金払ってるのにドブに捨ててるようなもんです。これから毎朝6時に起きて書こう(絶対しない)。

今日ご紹介する店「ととのう」は南森町にあるカフェなんですが、店名からすると「身体に良さそう」とか「無添加・無農薬にこだわってそう」ですよね。さらには、自家農園で野菜育ててるとか白砂糖は使いませんきび砂糖使ってますとか原発反対!とか。

うわ〜面倒くさそう話合わなそう〜と思って訪れたんですが、どうやら違いました。

「体にいいとか、何も考えてません!」と店主

ととのうメニュー看板
スープに低糖質パン2個、ドリンクで500円とは良心的です

朝は「がんばる日のモーニング」「がんばらない日のモーニング」として、無水調理したトマトスープか、ミルクスープの二択。ランチもスープ、海南鶏飯、キーマカレーといった女子ウケしそうなカフェめしを提供。だからネットには「ヘルシーな料理を出されています」とか性善説的な書かれ方していますが、店主によると「オペレーションのことしか考えてません!」だそうです。

ととのうのがんばる日のモーニング
がんばる日のモーニングにキャロットラペ50円を追加して、体にいいフリしてみました

とにかく仕込みを楽にして、アルバイトの子たちがいかに頭を使わず調理できるかを優先しているそうです。マニュアルをシンプル化して、無水鍋で作れるものが中心。だから汁物と丼ものが多いんですね。低糖質パンも冷凍のものをお取り寄せしているそうです(でもちゃんと美味しいやつ選んでます)。

モーニングに突如登場した「激悪メシ」

で、ある日見たら土日限定モーニングで「激悪メシ」っつうものが登場してました。本性さらけ出しましたねえ(笑)。内容は、ご飯の上にウインナー、目玉焼きが乗っている。ただそれだけ。でもコレって日本人が絶対食べたい料理じゃないでしょうか。

「腸活」とか「菌活」とか健康いたわってる女子も、たまには食欲むき出しにして好きなもん貪ったらいいと思います。←口悪っ

しかもこの激悪メシ、ご飯と味噌汁お代わり1回無料です。朝からどんだけ食わすねん。

ととのうの激悪メシ
キュウリのピリ辛の小鉢は酒のつまみ。実際、夜に出しているメニューだそう

こだわってないだろうな〜と思いながら「ウインナーや卵はどんなもの使ってるんですか」と聞きましたら、案の定「そこのスーパーで買った普通のやつです」と欲しかった答えが返ってきました。あ〜。この店主(夫婦でやってる)が本当に好きだ。初めて訪れた時、カウンターで大丼の激悪メシを食べてる女性がいて、朝からスゲー食うなあと思ったらスタッフだった。

この大食いスタッフはもともとお客さんで、「この人、ととのうに合う」と店主に勝手に見染められ、ものすごく強引にスカウトされ、当時の仕事を辞めてまでととのう入りしてしまったそうだ。私もスカウトしてくんないかな。

ついでに言うと、「激悪メシ」「がんばる日の…」といったメニュー名は全部雑誌やらレシピ本やらのパクリだそうです。いや、多分アレンジは加えているんだろうと思うんですが(と書かないと著作権侵害とかで揉めそう)。

夜も全然ととのう気がない

夜は「夜ととのう」としてかなりジャンキーなフードを出す酒場になります。どれも魅力的なメニューですが、やっぱり全部パクリだそうです。多分ここ、夜行った方が絶対面白い。

大将のプロフィール…(笑)。

●ととのう
大阪府大阪市北区松ヶ枝町7-7 日宝松ヶ枝町ビル 1F
https://www.instagram.com/totonousoup/

nekotashigeru

20年間、グルメライターとして雑誌やWebで活動。北海道・東京・関西を渡り歩き、2000軒以上の飲食店を訪問。今の時代、美味しい店は溢れていますが、そうでなくても「味がある店」の方が存在価値が高いと思うんですよ。

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