
天満市場の裏っ側、8人も入ればギュウギュウの立ち飲み屋、かんちゃん。いっつもいっぱいで、その理由はこの狭小厨房から出てくるとは思えない料理のクオリティの高さにあります。

かんちゃんこと神崎儀幸さんは、リーガロイヤルホテル大阪、東京のマキシムドパリ、大阪のニューオータニで勤め、最後は阪急インターナショナルを「クビになった」(人員整理で)という華々しい経歴の持ち主。でも全部、調理ではなくホール担当だそうです!

「サービスマンでも料理のこと全部わかってないと聞かれた時答えられないからね」。その知識だけで店開いたなんて凄すぎる!

もうこの地で23年やってるそうです。しかし壁一面に掲げられた料理の多いこと。ガイヤーン、ピアディーナ、グリーンカレー、黒毛和牛のローストビーフ、鴨肉のロースト、鶏白肝のフォアグラ仕立て…。全部手作りだからあな恐ろしや。

タイ料理は、最近天神橋筋商店街にアジア食材店ができたから、店員さんに教わったんだそうです。何でも血肉にしてしまうバイタリティが素晴らしいですね。

マカロニサラダも、市販ではなく幅広のパスタを使って一捻り。天下一品のお椀で出てくるファンキーな鶏せせり、ガイヤーン(スイートチリで食べるタイの鶏焼)、にんにくがっつりのペペロンチーノとびっ子のせ、トマトとモッツァレラチーズを包むピアディーナなど、イタリアンもフレンチもアジアンもレパートリーは果てしない。

全部千円に満たない価格で、ワインも400円ほどでなみなみと。


一見怖そうなかんちゃんも、話してみると超フレンドリー。何から何までギャップだらけ。立ち飲みなのに料理が美味しすぎてなかなかスキマも空きません!
立ち呑み かんちゃん